酷いあだ名をつけられて、つらそうな友達を見て、あなたは何ができるでしょうか?
実は、自分を犠牲にすることなく友達を守る方法があるのです。今回は、あだ名によるいじめの実態から具体的な対処法まで、明日からすぐに使えるテクニックをお教えします。
- 酷いあだ名で呼ぶことはいじめ?
- 酷いあだ名によるいじめの対処法
- 自分を犠牲にせず友達を助ける方法
酷いあだ名で呼ぶことはいじめ?

酷いあだ名で友達を呼ぶ行為は、いじめに該当します。
本人が嫌がっているにも関わらず、容姿や能力をバカにするようなあだ名で呼び続けることは、相手の心を深く傷つける行為です。特に子どもが思いつくあだ名は、想像以上に相手を傷つける威力があります。
酷いあだ名をつける子どもの多くは、悪いことという意識を持っていません。「おもしろいこと思いついた」程度の軽い気持ちで言っている場合がほとんどです。
しかし、つけられる側は全く違う受け止め方をしています。あだ名によって自分を否定されたように感じ、クラスメイトからの視線も気になってしまいます。
あだ名をつけた本人は軽い気持ちでも、つけられた側にとっては重く感じているのです。酷いあだ名で呼ばれることで、自己肯定感が下がり、学校生活が苦痛になってしまうケースも少なくありません。
お互いの認識の違いこそが、あだ名によるいじめ問題を深刻化させる要因になっています。
酷いあだ名によるいじめの対処法

酷いあだ名によるいじめには、ステップごとに対処することがおすすめです。まずはその場を安全に切り抜けてから、根本的な解決に向けて行動を起こしましょう。
その場を切り抜ける
いじめの現場に遭遇したとき、最優先すべきは状況を悪化させないことです。正義感から「やめて!」と直接注意するよりも、まずは安全にその場を離れるようにしましょう。
たとえば、「ゴキブリ」という酷いあだ名で呼ばれていたとします。「ゴキブリって、誰のこと?みんな、行こ!」と、あだ名を認めない姿勢を示しながら、自然にその場を離れるのがおすすめです。
名前を間違えているかのように、穏やかに指摘することで、「このあだ名は嫌なのかな」と相手にも気づきを与えられます。
友達と連携プレイをする
一人では対処が難しい場合、信頼できる友達と連携して対応しましょう。二人で協力することで、より安全に対処が可能です。
自分:「あんたの方がゴキブリっぽいと思うけど」
友達:「確かに!足早いし、すばしっこいもんね」
と、友達同士で笑いを交えながら切り返す方法があります。連携プレーをすることで、いじめる側を困らせることが可能です。
質問攻めをする
自分のキャラクターを活かして、質問攻めで対処する方法も有効です。延々と質問し続けることで、相手に「面倒だな」と思わせることができます。
いじめる側:「おい!ゴキブリ」
自分:「何でそういうこと言うの?」
いじめる側:「面白いから」
自分:「何でゴキブリなの?」
いじめる側:「肌が黒いから」
自分:「何で肌が黒いとダメなの?」
質問攻めの狙いは、「あの子にからむと面倒くさい」という印象を与えることです。結果的に、いじめる側が関わってこないようになります。
大人に相談する
その場を切り抜けた後は、必ず先生や信頼できる大人に相談しましょう。一時的な対処だけでは、根本的な解決にはなりません。
タイミングを見て大人に相談することで、より効果的な解決策を見つけることができます。大人の力を借りることは、決して恥ずかしいことではありません。
自分を犠牲にせず友達を助ける方法

自分がいじめの標的にならず、友達を助ける方法があります。無理をして自分を犠牲にするのではなく、安全に友達を守ることができるのです。
数人の友達と協力する
友達が酷いあだ名でからかわれた時は、周りの数人で援護しましょう。一人では言いにくいことも、複数人で協力すれば対処も簡単になります。
たとえば、酷いあだ名が「ゴキブリ」であれば、
自分:「ゴキブリって、どこにいるの?」
友達A:「さあ、あいつの見間違いじゃない?」
友達B:「視力悪いから、仕方ないよ」
周りから援護射撃することで、その場の空気を和ませることが可能です。数人いれば、一人で責任を負うこともないため、安全に友達を助けられます。
数人で質問攻めする
友達が酷いあだ名でからかわれた場合、周りの数人でいじめる側にしつこく質問する方法もおすすめです。
自分:「ゴキブリに似てると思う?」
友達A:「ゴキブリって、どんな虫か知ってる?」
友達B:「あんたの目にはゴキブリに見えてるってこと?」
延々と質問を続けることで、相手を面倒くさがらせます。友達が出てきて面倒だと思わせることで、徐々にからまれなくなるはずです。
話題を転換する
友達が酷いあだ名でからかわれたら、直接注意するのではなく、自然に話題を変える方法も有効です。
「さっき、そこでゴキブリ見たよ!」とさりげなく対象を変えたり、全く別の話題を振ったりすることで、その場の流れを変えられます。
相手も深く追求する理由がないため、自然に酷いあだ名で呼ぶことをやめるケースが多いです。
数人の友達と巻き込む
一人の友達だけでなく、「私にもあだ名つけて」と自分も一緒に巻き込むことで、いじめ構造を崩せます。
「ゴキブリがたくさんいるね」とみんなで笑いに変えることで、悪意のあるあだ名から親しみやすいものに変換できるのです。
ただし、自分一人で作戦を実行しないでください。自分だけ酷いあだ名で呼ばれるリスクがあるため、できるだけ大人数であだ名作戦を決行しましょう。
【まとめ】酷いあだ名によるいじめ

酷いあだ名によるいじめは、想像以上に相手の心を深く傷つける深刻な問題です。しかし、適切な対処法を知っていれば、自分を守りながら友達を助けることができます。
いじめを解決する上で重要なのは、「その場を切り抜けること」と「根本的に解決すること」を分けて考えることです。
まずは状況を悪化させないよう安全にその場を離れ、後で先生に相談するなど、ステップごとに対応しましょう。
友達との連携プレーや質問攻め、話題転換など、様々な対処法を使い分けることで、誰でもいじめを止められるようになります。
一人で抱え込まず、周りの人と協力しながら、みんなが楽しく過ごせるクラス作りを目指していきましょう。
あなたの勇気ある一歩が、友達の笑顔を取り戻し、クラス全体の雰囲気を変えるきっかけになります。