【最新】名前に使えない漢字一覧!戸籍法で禁止されている漢字の調べ方も解説

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日本では法律で、名前に使える漢字が厳格に決められています。せっかく考えた名前が、出生届で「この漢字は使えません」と言われてしまうケースも少なくありません。

この記事では、名前に使えない漢字の具体例から確認方法、使えなかった場合の対処法まで、名付けに必要な情報を全て網羅しました。出生届を提出する前に、ぜひ最後までお読みください。

  • 名前に使えない漢字がある?
  • 名前に使えない漢字一覧
  • 使える漢字かどうか調べる方法
  • どうしても使いたい場合の対処法
  • 名前に使えない漢字に関するQ&A

名前に使えない漢字がある?

名前に使えない漢字がある?

日本では法律で名前に使える漢字が決められており、使えない漢字もあります。戸籍法という法律で、厳格に定められているのです。

出生届を提出する際、使えない漢字が含まれていると受理されません。自分の考えた名前が付けられるように、事前にしっかり確認しておきましょう。

名前に使える漢字の種類

名前に使える漢字は、常用漢字と人名用漢字の2種類です。

常用漢字は日常生活で使われる2,136字、人名用漢字は名前専用に認められた863字を指します。合計すると、約3,000字です。

法律で制限される理由

戸籍法で漢字を制限する大きな理由は、子どもの人権を守るためです。否定的な意味の漢字を名前に使うと、本人がいじめられたり、つらい思いをしたりする可能性があります。

また、社会生活をスムーズに送るためというのも、1つの理由です。読めない漢字や書けない漢字では、学校や職場で困ることが増えてしまいます。

名前に使えない漢字一覧

名前に使えない漢字一覧

以下の表に、戸籍法で禁止されている代表的な漢字をまとめました。

ただし、常用漢字として使える漢字も一部含まれています。あくまで、一般的に名前に使われづらい漢字・使えない可能性が高い漢字の例として、参考にしてください。

意味が不適切な漢字

以下の表は、意味や印象が名前にふさわしくないとされる漢字です。医学用語や否定的な意味を持つため、名前には使えません。

漢字読み方禁止されている理由
がん病気を表す漢字なので、名前に使うとよくない印象を与えます
しかばね死体を意味するため、縁起が悪く名前にふさわしくありません
のろう人を苦しめる意味があり、子どもの幸せを願う名前には適していません
くそ汚いものを表すため、名前に使うと子どもがいじめられる可能性があります
いやしい人を見下す意味があり、差別的な印象を与えてしまいます
かん犯罪を連想させる漢字で、社会的に好ましくない意味を持っています
いん品のない行いを表すため、名前には使えない決まりになっています
ころす命を奪う行為を表すので、絶対に名前に使ってはいけません
ぞく悪いことをする人を意味するため、名前にふさわしくありません
ぬすむ犯罪行為を表す漢字なので、子どもの将来に悪い影響があります
特定の職業を表す漢字で、現代では使わない方がよいとされています
しょう風俗に関わる職業を連想させるため、名前には適していません
かけるギャンブルを意味する漢字で、健全な印象を与えられません
うみ体の悪い部分を表すため、縁起がよくありません
はれる病気の症状を表す漢字なので、名前には使えません
病気の名前を表すため、子どもがつらい思いをする可能性があります
たん病気の症状を表すため、健康的なイメージではありません
いぼ皮膚の病気を意味するので、名前には向いていません
こぶ体にできるできものを表すため、よい印象がありません
しわ老化を連想させる漢字なので、赤ちゃんの名前には合いません
しり体の部位を表す漢字で、名前に使うと恥ずかしい思いをします
かす価値のないものを意味するため、名前にふさわしくありません
きたない不潔なイメージがあるため、名前には使えません
くさい悪いにおいを表すので、名前に使うのは適切ではありません
くさる物が悪くなることを意味するため、縁起が悪いです
みにくい見た目が悪いことを表すため、子どもを傷つける可能性があります
おろか頭が悪いことを意味するため、名前には使えません
おこたる怠けることを表すため、よい印象を与えられません
おこたるサボることを意味するので、名前にふさわしくありません
ひがむねじけた性格を表すため、名前には適していません

読み方が難しい漢字

読み方が難しすぎる漢字も使用できません。画数が多く、一般的ではない漢字です。

漢字読み方禁止されている理由
あさひ画数が多く難しい漢字で、人名用漢字に含まれていません
かがやく一般的ではない漢字のため、読み書きが難しくなります
画数が多く複雑なため、人名用漢字に指定されていません
天皇の印を意味する特別な漢字で、画数も多く難しいです
たける画数が多く読みにくいため、人名用漢字に指定されていません
えい画数が多く一般的でないため、使うことができません
へき雷を表す難しい漢字で、日常的に使われません
れき画数が多く読み方が難しいため、名前には使えません
のみ工具を表す漢字で、画数が非常に多く難解です
うつ常用漢字ですが、画数が多く書くのが困難です(※実際は常用漢字)
ぜい画数が多く複雑なため、読み書きが難しくなります
ひそめる画数が多く一般的でないため、使うことができません
ひきつる医学用語で画数も多く、日常的には使われません
むすめ「娘」の旧字体で画数が多く、読み書きが困難です
じょう常用漢字ですが旧字体は使えません(※「嬢」は常用漢字)
はやす画数が多く難しい漢字で、読み方も一般的ではありません
ささやく画数が多く複雑なため、人名用漢字に含まれていません
りゅう非常に画数が多く、ほとんど使われない漢字です
えん医学用語として使われる難しい漢字です
なぶる画数が多く意味も好ましくないため、使えません
�巫かんなぎ「巫」は人名用漢字ですが、この字は別の漢字です
画数が多く一般的でないため、読み書きが困難です
画数が多く複雑なため、日常的に使われません
かん顔の部位を表す難しい漢字で、画数も多いです
いびき画数が多く読み方も難しいため、使えません
びん髪の部分を表す難しい漢字で、画数も多いです
ひげ画数が多く複雑なため、読み書きが困難です
「髑髏(どくろ)」という言葉で使われる難しい漢字です
どく「髑髏」という死を連想させる言葉に使われます
うろこ画数が多く書くのが難しいため、使えません

動物や昆虫を表す漢字

動物名でも人名用漢字にない漢字は使えません。虫偏の漢字の中には人名用漢字もありますが、以下の漢字は含まれていません。

漢字読み方禁止されている理由
むし虫の旧字体ですが、人名用漢字に含まれていないため使えません
はえ不衛生な虫を表すため、名前にはふさわしくありません
人を刺す虫を意味するので、よい印象を与えられません
はえ病気を運ぶ虫を連想させるため、名前には使えません
さそり毒を持つ生き物を表すので、危険なイメージがあります
へん「蝙蝠(こうもり)」に使われる漢字で、人名には向きません
ふく「蝙蝠」という夜行性の動物を連想させます
うじ不衛生な虫を表すため、絶対に名前に使えません
のみ人や動物に寄生する虫なので、名前には適していません
ひる血を吸う生き物を表すため、縁起がよくありません
いんミミズを表す漢字で、名前にはふさわしくありません
かつ「蛞蝓(なめくじ)」に使われる漢字で、不快な印象があります
「蛞蝓」を表す漢字で、名前には向きません
うごめく虫が動く様子を表し、あまりよい印象ではありません
こうイナゴを表す漢字で、害虫のイメージがあります
ぶよ人を刺す小さな虫を表すため、名前には使えません
「蜈蚣(むかで)」に使われる漢字で、毒虫を連想させます
こう「蜈蚣」を表す漢字で、危険なイメージがあります
毒虫や呪いを意味する漢字で、不吉な印象があります
たこ海の生き物ですが、人名用漢字には含まれていません
すっぽん亀の一種を表す漢字で、画数も多く使えません
わに危険な動物を表すため、名前にはふさわしくありません
がくワニを表す別の漢字で、画数も多く難しいです
ふかサメを表す漢字で、危険なイメージがあります
はも魚の名前ですが、人名用漢字には含まれていません
うなぎ魚の名前を表す漢字で、名前には向きません
いわし魚の名前で、弱々しいイメージもあります
なまず魚の名前を表すため、人名には適していません
まぐろ魚の名前ですが、人名用漢字には含まれていません
くじら大きな海の生き物ですが、名前には使えません

身体の部位を表す漢字

一部の身体部位を表す漢字も使用できません。医学的な表現や否定的な印象を与える漢字は、一般的に避けられています。

漢字読み方禁止されている理由
しり体の部位を表す漢字で、名前に使うと恥ずかしい思いをします
ふん排泄物を表すため、絶対に名前に使ってはいけません
たん病気の症状を表すため、健康的なイメージではありません
いぼ皮膚の病気を意味するので、名前には向いていません
こぶ体にできるできものを表すため、よい印象がありません
しわ老化を連想させる漢字なので、赤ちゃんの名前には合いません
病気の名前を表すため、子どもがつらい思いをする可能性があります
うみ体の悪い部分を表すため、縁起がよくありません
はれる病気の症状を表す漢字なので、名前には使えません
かさ皮膚の病気を表すため、名前にはふさわしくありません
ほう皮膚にできるものを表すため、よい印象ではありません
あざ皮膚の変色を表すため、名前には適していません
せん皮膚病を表す漢字で、名前には使えません
ろう病気の症状を表すため、縁起がよくありません
りゅう体にできる異常を表すため、名前には向きません
でんお尻を表す漢字で、名前には使わない方がよいです
へそ体の部位を表すため、名前にはふさわしくありません
すね足の部位を表す漢字で、名前には適していません
かかと足の部分を表すため、名前には向きません
わき体の部位を表す漢字で、名前には使えません
すね足の部分を表すため、名前にはふさわしくありません
ちょう内臓を表す漢字で、名前には適していません(※「腸」は常用漢字)
こう体の部位を表す漢字で、名前には絶対に使えません
いん体の部位を連想させるため、名前には向きません(※「陰」は常用漢字)
尿にょう排泄物を表すため、名前には使ってはいけません
体から出るガスを表すため、名前には絶対に使えません
おう吐くことを表すため、名前にはふさわしくありません
えん飲み込む動作を表す医学用語で、難しい漢字です
そううがいを表す漢字で、日常的には使われません
けい筋肉の異常を表す医学用語で、名前には使えません

暴力を連想させる漢字

社会的に好ましくない意味を持つ漢字も禁止です。以下の漢字は、犯罪や風俗を連想させるため使えません。

漢字読み方禁止されている理由
ころす命を奪う行為を表すので、絶対に名前に使ってはいけません
ぞく悪いことをする人を意味するため、名前にふさわしくありません
ぬすむ犯罪行為を表す漢字なので、子どもの将来に悪い影響があります
かけるギャンブルを意味する漢字で、健全な印象を与えられません
かん犯罪を連想させる漢字で、社会的に好ましくない意味を持っています
いん品のない行いを表すため、名前には使えない決まりになっています
特定の職業を表す漢字で、現代では使わない方がよいとされています
しょう風俗に関わる職業を連想させるため、名前には適していません
かん悪いことを企むことを表すため、名前には使えません
盗賊を意味する漢字で、犯罪を連想させます
こう敵や盗賊を表すため、名前にはふさわしくありません
りゃく奪うことを意味するため、よい印象を与えられません
りゃく奪い取ることも意味するため、注意が必要です(※「略」は常用漢字)
かい誘拐を連想させる漢字で、犯罪のイメージがあります
ゆう人をだますことも意味するため、慎重になります(※「誘」は常用漢字)
だますことを表す漢字で、犯罪を連想させます
人をだますことを意味するため、名前には向きません
だますだます行為を表すため、名前には使えません
おどす人を怖がらせることを表すため、名前にはふさわしくありません
おそれる恐怖を与えることも意味します(※「恐」は常用漢字)
かく脅すことを表す漢字で、暴力的なイメージがあります
ぼう乱暴なことを表すため、注意が必要です(※「暴」は常用漢字)
ぎゃくいじめることを表すため、名前には使えません
りょう人を傷つける意味もあります(※「凌」は人名用漢字)
じょく恥をかかせることを表すため、名前には向きません
人を馬鹿にすることを表すため、名前には使えません
べつ人を見下すことを表すため、差別的な印象があります
さく搾り取ることを意味するため、よい印象ではありません
呪うことを表す漢字で、不吉なイメージがあります
じゅ呪うことを意味するため、名前には絶対に使えません

宗教に関わる漢字

特定の宗教観や迷信に関連する漢字も制限されています。ただし、「梵」「曼」などは人名用漢字に含まれているため、使用できる可能性も高いです。

漢字読み方禁止されている理由
まんじ宗教的なシンボルのため、名前には使えません
のろう呪術を連想させるため、名前にはふさわしくありません
じゅ呪いを表す漢字で、不吉なイメージがあります
呪うことを意味するため、名前には使えません
たたり神仏の怒りを表すため、縁起がよくありません
おに怖い存在を表すため、名前には向きません(※「鬼」は常用漢字)
悪い力を表すため、注意が必要です(※「魔」は常用漢字)
よう怪しいものを表すため、名前にはふさわしくありません
かい不思議で怖いものを表します(※「怪」は常用漢字)
ゆう幽霊を連想させることがあります(※「幽」は常用漢字)
めいあの世を表すため、縁起がよくありません
えん恨みを表す漢字で、不吉なイメージがあります
すう神の怒りを表すため、名前には使えません
災いを意味するため、縁起がよくありません
おう災難を表す漢字で、不吉な印象があります
やく悪いことを表すため、名前には向きません
きょう悪いことを意味するため、縁起がよくありません
きょう凶悪なことを表すため、名前には使えません
さんひどいことを表すため、名前にはふさわしくありません
さん「惨」の旧字体で、悲しいことを意味します
かん乱暴なことを表すため、名前には向きません
わざわい災いを表す漢字で、縁起がよくありません
さつ命を奪うことを表すため、絶対に使えません
ぼう死を連想させるため、名前には使えません
めつ滅びることを表すため、縁起がよくありません
ほう崩れることを意味するため、名前には向きません
かい壊れることを表すため、よい印象ではありません(※「壊」は常用漢字)
破壊を連想させることがあります(※「破」は常用漢字)
れつ裂けることを表すため、名前には適していません
ざん切ることを表す暴力的な漢字です

名前に使える漢字かどうか調べる方法

名前に使える漢字かどうか調べる方法

名前に使える漢字かどうか調べるためには、法務省の公式サイトで「人名用漢字表」を確認するのが最も確実です。ここでは、具体的な確認方法を紹介します。

法務省の人名用漢字表を確認する

最も信頼できるのは、法務省の公式サイトです。

「人名用漢字表」というファイルが公開されていて、無料でダウンロードできます。人名用漢字表には、常用漢字2,136字と人名用漢字863字が全て掲載されています。

音読み・訓読みも記載されているため、読み方の確認にも便利です。スマートフォンからでもアクセスできるため、名前を考えながら随時チェックできます。

市区町村の窓口で相談する

市区町村の窓口へ実際に足を運んで、確認する方法もあります。

お住まいの市区町村の戸籍課に行けば、職員さんが直接教えてくれるのです。「この漢字は使えますか?」と尋ねれば、その場で調べてもらえます。

電話での問い合わせにも対応してくれる自治体が多いです。ただし、混雑時は時間がかかることもあるため、余裕を持って確認しましょう。

オンラインツールを活用する

名前に使える漢字を調べることができる便利なWebサービスもあります。

漢字を入力するだけで、名前に使えるかどうか判定してくれるサイトがあるのです。ただし、どれも公式ではないため、最終的には法務省の情報で再確認してください。

あくまで参考程度に利用し、正式な確認は公式サイトか窓口で行うことをおすすめします。

例:良運命名

名前に使えない漢字を使いたい場合の対処法

名前に使えない漢字を使いたい場合の対処法

使用禁止の漢字を名前に使う方法はありません。しかし、代替案で対処することは可能です。現実的な対処法をいくつか紹介しますので、参考にしてください。

似た意味の漢字に変更する

最も現実的なのは、似た漢字を探すことです。

たとえば「翔」が使えない場合、「飛」や「羽」など、空を飛ぶイメージの漢字で代用できます。元々名前に込めたかった意味を大切にしながら、使える漢字の中から選びましょう。

漢字辞典やネットで類義語を調べると、意外な発見があるかもしれません。最初に考えていた漢字よりも、気に入る漢字が見つかることもあります。

読み方を変えて別の漢字を当てる

同じ読み方でも、違う漢字があります。

「あきら」という読み方なら、「明」「晃」「亮」「彰」など、複数の選択肢があります。希望の漢字が使えなくても、同じ音で別の漢字を探してみましょう。

音の響きにこだわっている場合は有効です。漢字は変わっても、呼ばれたときの印象は変わりません。

ひらがな・カタカナで表記する

漢字にこだわらない選択肢もあります。

ひらがなやカタカナなら、使える文字に制限がほとんどありません。柔らかい印象を与えられるメリットもあります。

「さくら」「ひまり」など、ひらがなの名前は近年人気が上昇中です。カタカナも「リン」「レイ」など、おしゃれな印象を与えられます。

あだ名として使う

戸籍上の名前とは別に、通称として使うこともできます。

法律上の名前には使えない漢字でも、日常生活で使う愛称やニックネームには制限がありません。親しい人からは、希望の漢字で呼んでもらうことも可能です。

ただし、公的書類や正式な場面では戸籍上の名前を使う必要があるため、注意してください。

最終手段(おすすめしない)

あまりおすすめしませんが、どうしても使いたい漢字がある場合は、法改正を待つという方法もあります。

人名用漢字は時代に合わせて追加されてきました。過去には使えなかった漢字が、現在は使えるようになった例もあります。

ただし、法改正には時間がかかる上、確実に追加される保証もありません。現実的には、今使える漢字の中から選ぶことをおすすめします。

名前に使えない漢字に関してよくある質問

名前に使えない漢字に関してよくある質問

名前に使えない漢字について、よくある質問にお答えします。事前にしっかり確認して、安心して名付け作業を進めましょう。

名前に使える表記ルールとは?

名前に使えるのは、常用漢字・人名用漢字・ひらがな・カタカナ・一部の記号のみです。

新聞や教科書で使われる常用漢字が2,136字、名前専用に認められた人名用漢字が863字の合計2,999字になります。ひらがなとカタカナは、全て使用可能です。

記号は「ー(長音記号)」と「々(繰り返し記号)」のみ使用できます。「・(中点)」も一部認められますが、外国人名などの特殊なケースに限られます。

日本の戸籍では、英語や数字を名前に使うことはできません。どうしても英語風にしたい場合は、カタカナで表記しましょう。

海外で生活する予定がある場合でも、日本の戸籍上の名前は日本のルールに従う必要があります。

人名用漢字と常用漢字の違いとは?

常用漢字は日常生活で使う漢字、人名用漢字は名前専用に認められた漢字です。

「愛」「幸」「翔」など、新聞や雑誌などで使われる基本的な漢字が、常用漢字です。誰もが読める馴染みのあるものが多く含まれています。

「雫」「苺」「椛」など、名前でよく使われるけれど常用漢字には含まれていない漢字が、人名用漢字です。昭和56年に制定されて以来、時代に合わせて追加されてきました。

人名用漢字は名前にしか使えませんが、美しい漢字や個性的な漢字が多く含まれています。

常用漢字と人名用漢字を合計すると2,999字になります。漢字は全部で5万字以上あるため、名前に使える漢字は全体のごく一部です。

旧字体・異体字は名前に使える?

人名用漢字に含まれている旧字体・異体字のみ、名前に使用できます。

旧字体は、戦前まで使われていた昔の漢字の形です。新字体よりも画数が多く、複雑な形をしています。全ての旧字体が名前に使えるわけではありません。

「澤」「廣」「龍」「惠」などの旧字体は、人名用漢字として認められています。新字体の「沢」「広」「竜」「恵」と同じ意味ですが、旧字体を選ぶことも可能です。

異体字とは、同じ漢字でも書き方が複数ある文字のことです。「崎」と「﨑」、「高」と「髙」などが異体字にあたります。

旧字体と同様、人名用漢字表に載っている異体字なら使用できますが、載っていない異体字は使えません。見た目が似ていても、微妙な違いで使えないケースがあるため、注意が必要です。

創作漢字は名前に使える?

創作漢字は名前に使えません。人名用漢字表に載っている漢字のみ使用できます。

創作漢字とは、既存の漢字を組み合わせて新しく作った漢字です。自分で独自に考案した文字を指します。

戸籍法では、創作漢字の名前は認められていません。理由として、まず他人が読めない漢字では社会生活に支障が出るためです。学校や職場で名前を正しく呼んでもらえないと、本人が困ってしまいます。

また、コンピューターで入力できない可能性があります。現代社会では、名前をデータとして扱う場面が多く、システムに登録できない漢字では問題が起こるためです。

過去には、まれに創作漢字が認められたケースもありました。しかし、法律の運用が厳しくなってきて、平成以降は創作漢字が受理されることはほとんどありません。

【まとめ】名前に使えない漢字

【まとめ】名前に使えない漢字

名前に使える漢字は、常用漢字2,136字と人名用漢字863字の合計2,999字のみです。それ以外の漢字は、どんなに素敵な意味があっても使用できません。

「この漢字は使える?」と迷ったら、法務省の人名用漢字表を確認するか、市区町村の戸籍課に問い合わせましょう。出生届は生まれてから14日以内に提出する必要があるため、事前の確認が大切です。

もし使いたい漢字が使えなかった場合でも、諦める必要はありません。似た意味の漢字を探したり、同じ読み方をした別の漢字に変えたり、ひらがな表記にするなど、代替案はいくらでもあります。

大切なのは、漢字そのものではなく、お子さんへの愛情と願いです。法律の範囲内でも、素敵な名前は必ず見つかります。

【SPバナー】競馬アフィリ記事2
  • この記事を書いた人

なまえねむ

ゲームキャラに変な名前をつけたり、人にあだ名をつけて一人で楽しむのが趣味の変態

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